「実家がいつの間にかゴミ屋敷になっていた」
「空き家を放置していたら近隣トラブルに発展した」
こうした相談は年々増えています。
ゴミ屋敷や管理放棄された空き家は、本人だけでなく地域全体に影響を及ぼす社会問題です。
ゴミ屋敷の現状|全国で5,000件以上
環境省の調査では、平成30年度から令和4年度までの5年間に、全国の市区町村が把握した「ごみ屋敷」事案は5,224件でした。
出典:環境省「令和4年度『ごみ屋敷』に関する調査報告書」(2023年3月)
総務省行政評価局が30市区の181事例を調べた報告書では、次のような実態が示されています。
・単身世帯が約6割
・解消していない119事例の約8割で、支援や介入について居住者の理解を得ることが難しい
・未解消のまま、最長で39年間続いている事案もある
一度発生すると、解決まで長期化しやすいのが特徴です。
出典:総務省行政評価局「『ごみ屋敷』対策に関する調査 結果報告書」(2024年8月)
なぜゴミ屋敷になるのか
原因は「だらしなさ」ではなく、複数の要因が重なっています。
・生活の忙しさや不規則な生活
・分別ルールへのストレス
・高齢化による体力・気力の低下
・うつ病・認知症など心の問題
小さなきっかけが積み重なり、気づいたときには手に負えなくなるケースがほとんどです。
放置すると起こるリスク
総務省の同じ調査では、約8割の事例で、火災のおそれや悪臭・害虫の発生など、周辺住民や本人の生活環境に支障が出ていました。放置すると、次のようなリスクがあります。
・火災リスク
・悪臭・害虫
・建物の劣化・倒壊
・不動産価値の低下
ゴミ屋敷は「個人の問題」から「地域の問題」へと広がります。

解決のためにできること
■ 早めの対応が最も重要
ゴミが少ないうちに対処すれば、負担は大きく減ります。
■ 自力が難しい場合は専門業者へ
大量のゴミは無理に抱え込まず、プロに任せることで短期間で解決できます。
■ 空き家は“手放す”という選択も
使っていない家は、放置するほどリスクとコストが増えます。
最近では、荷物が残ったままでも売却可能なサービスもあり、
片付けの負担なく問題を解決できるケースも増えています。
早く動くことが最大の対策
ゴミ屋敷や空き家の問題は、誰にでも起こり得ます。
だからこそ大切なのは、「抱え込まず、早めに相談すること」
空き家再生の現場では、「もっと早く相談していれば」となるケースが非常に多いのが実情です。
一歩踏み出すことで、選べる道が見えてきます。
【訂正】2026年9月17日、調査の数値と出典(環境省・総務省)の対応を訂正しました。


