6月に入り、各地で梅雨入りが近づいてきました。人が住んでいない家にとって、梅雨は一年でもっとも傷みが進みやすい季節です。窓を閉め切った家の中は湿気がこもりやすく、雨漏りやカビに気づかないまま夏を迎えてしまうことも少なくありません。
今回は、梅雨入り前に確認しておきたい空き家の点検ポイントをまとめました。
なぜ梅雨は空き家にとって危ないのか
人が暮らしている家は、毎日の窓の開け閉めや生活の中の空気の動きで、自然と換気されています。ところが空き家では空気が動かないため、湿気が逃げ場を失い、壁や床下、押し入れの中にたまっていきます。
湿気は、カビやシロアリ、木材の腐食の原因になります。小さな雨漏りも、誰も気づかないまま何か月も続けば、柱や梁まで傷めてしまいます。
屋根・外まわりの点検
- 屋根瓦のずれや割れ、板金の浮きがないか
- 雨どいに落ち葉や泥が詰まっていないか
- 外壁にひび割れや塗装のはがれがないか
- ベランダや庭の排水口がふさがっていないか
屋根に上るのは危険ですので、ご自身で上ることは避けてください。地上から双眼鏡やスマートフォンのズームで確認するだけでも、異変に気づける場合があります。
家の中の点検
- 天井や壁に雨じみや変色がないか
- 押し入れやクローゼットがカビ臭くないか
- 床がふかふかと沈む場所がないか
- 台所・浴室・トイレの排水口から臭いが上がっていないか
排水口の臭いは、配管の中にたまっている水が蒸発し、下水の臭いや虫が上がってくることが原因の場合があります。訪問のたびに少し水を流しておくと防げます。
訪問できるときにやっておきたいこと
- 晴れた日に、すべての窓と押し入れの戸を開けて30分〜1時間ほど換気する
- 水道の蛇口を開いて、しばらく水を流す
- 郵便受けにたまった郵便物やチラシを片づける
- 庭木や雑草が伸び始めていないか確認する
頻繁に通えない場合は、梅雨入り前と梅雨明けの年2回だけでも、点検の時間をつくることをおすすめします。
遠方で通えない方は
実家が遠く、なかなか様子を見に行けないという方も多いと思います。その場合は、地元の管理サービスや、近くに住む親族に定期的な見回りをお願いする方法もあります。
「この家をこれからどうするか」をまだ決められていない方も、まずは傷みを広げないことが、将来の選択肢を守ることにつながります。空き家の管理やこれからのことでお悩みの方は、お近くの空き家再生士にお気軽にご相談ください。


